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昨今はどの病院にも院内LANが敷かれインターネット環境が整備されていると思いますが、しょっちゅう繋がらなくなり困った、という経験はないでしょうか?
中~大規模病院では処理能力の高い業務用のルータやスイッチが配置され負荷分散などもされているでしょうが、小規模なところでは家庭用のルータで済ませているところもあると思います。家庭用ルータは想定の接続人数が少ないため、それを上回る人数で使用すると負荷がかかり、インターネットが遅くなったり繋がらなくなったりします。
院内LANを全面的に刷新しようとすると費用がかさみますし、なんとか手軽に解決できる方法はないか・・・という方にオススメしたいのがYAMAHA製ルータです。
システムエンジニアでない人にとっては、YAMAHAと聞けばピアノやバイクのイメージがあるでしょう。しかし、IT業界においてYAMAHAはルータやスイッチでも有名で、わかりやすい操作性に定評があります。比較的安価で購入できる国産メーカーですので、紹介していきます。
目次
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YAMAHA製ルータは安価で性能が高い
まずどんな製品なのか見ていきましょう。
下記は、エントリーモデルのRTX830です。(商品名称がいかにもマシンチックで、ネーミングセンスの良さを感じるんですよね)
見た目は無骨なデザイン。いかにも業務用という感じがします。家庭用ルータで有名なBUFFALOやI・O DATAのものに比べると難しそうな印象を受けますが、ルータですので基本的な使い方は家庭用と変わりません。
希望小売価格が75,000円ですので、実勢価格はもっと安くなります。モデムと繋がっている大元のルータをこれに替えるだけで安定性がグッと向上します。
▼楽天では5万円から~となっています。十分手の届く価格ですよね。
国産という意味ではBUFFALOもI・O DATAも同じですが、業務用ですので処理能力が高く、家庭用に比べ処理落ちする頻度が低いのです。大元が無線LANルータの場合でも、このルータを噛まして接続するだけで安定度が向上するはずです。
耐熱の温度が最大50℃と高い
実は少し前の2020年夏、YAMAHA製ルータは耐熱温度が高いとして話題になったのをご存知でしょうか。夏の気温が連日40℃超えという記録的な猛暑が続くなかで、心配になってくるのはIT機器の熱暴走です。あまりに室温が高すぎると、冷却が追いつかず処理能力が落ちたり、正常に動作しなかったりするからです。
YAMAHA製ルータの多くは対応する周囲温度が「0~50℃」となっています。通常、ルータが設置される場所は他の稼働機器の影響で室温が高くなりがちですので、余裕を持った耐熱設定になっているのでしょう。多くのルータは40℃までであることを考えると、猛暑の環境下でも安定した処理能力を維持できる点で優位性があります。
YAMAHA製ルータの真骨頂はLANマップ
さてYAMAHA製ルータの真骨頂は、LANマップと呼ばれる機能です。ルータの配下にあるYAMAHA製ネットワーク機器を検知してGUIにより視覚化するとともに、状態確認や設定をリモートでできる優れた機能です。院内SEなら多くの人が魅力的と思うこと請け合いです。
▼YAMAHA公式のLANマップ解説ページ
LANマップでネットワーク全体を可視化 : Web GUI設定
例えば、ある部署から「インターネットが繋がらない」と連絡が来た場合、障害を切り分けてどこに問題があるのか特定していきますね。ルータの再起動など簡単な処置で済めばよいのですが、ループなんかが起きた日には、ケーブルがどこでループしているのかハブを1台1台調べて探さなければならず、把握までにとにかく時間がかかります。
それが、LANマップならどのハブのどのポートが通信中かが分かるため、稼働しているハブだけをピックアップして調べることができます。また、LANケーブルが外れたり、接続先ポートが変わったりなどネットワーク構成に変更があった場合に、メッセージを表示する機能(スナップショット機能)なども搭載しており、とにかくネットワーク管理者にとっては有り難い機能が満載なのです。
ほかにも、IPsecを用いた遠距離間でのVPN構築機能や、ネットワークの異常を検知してLINEに通知するといった今どきの機能まで備えています。公式サイトで詳しい設定例が公開されていますので、「こういう機能ないかな?」と思ったらぜひ探してみてください。
▼YAMAHA製ルータは設定項目がたくさんあり、やや取っ付きにくい面もあります。解説書が出ていますので参考にしてみるのも手です。
ネットワーク障害は迅速な対応が求められる
言うまでもなく、ネットワーク障害は迅速な対応が求められます。家庭なら「繋がるまで待つか」で済みますが、病院内では例えば総務課がオンラインでの発注やメールのやり取りをしますし、リハビリテーション課では文献調査のため日々ネットを使います。
もはやインターネットがなくては業務に支障をきたす時代ですので、障害発生時に素早く検知し、少しでも早く復旧できる体制を整えておくことは院内SEの役割です。
私が勤める病院でももちろんYAMAHA製ルータを使用しています。以前はI・O DATA製だったため、ネットが繋がらなくなるたびにルータを再起動していました。今では、メンテナンスの日以外は再起動することがほとんどなく、その堅牢性・安定性を実感しているところです。
また、オンライン診療などますます院内のインターネット環境は安定化が求められています。もちろん、ルータ1台変えるだけで実現できるわけではありませんが、手始めとして着手するにはオススメなルータです。検討してみてはいかがでしょうか。
▼オンライン診療については下記記事で詳しく紹介しましたので、ぜひご覧ください。
最後に
当ブログでは、病院に勤務するシステムエンジニアの私が、関係法令の改正やパソコンのトラブルシューティングなどをSE目線から紹介しています。
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