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先日、朝一からインターネット通信が異常に遅い現象に見舞われました。
当院ではYAMAHA製ルータを採用しており通信量をモニターできるのですが、普段より明らかにトラフィックが激増していました。ただのインターネット通信ではここまで膨らまないだろう、と思えるほどの上昇ぶりです。
しかしルータ単体の機能では、通信量が増えていることは分かっても「どのIPアドレスから送受信されているのか」まではモニターできないため、ルータに残ったログを分析して原因を突き止める必要があります。
インターネット通信が遅い現象を放置すれば、院内からの問い合わせに翻弄され肝心の対応が後手に回ってしまいます。それどころか、仮に外部からの不正アクセスだとすれば、侵入経路を遮断するなどの対策を講じなければならず、早急に原因を把握することが求められます。
▼ちなみに、当院で採用しているのはYAMAHA製ルータ。分かりやすい・見やすいGUIと、安心の国産メーカーなので気に入ってます。
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Akamai TechnologiesはWindows Updateをさばく会社
ルータから出力したSYSLOGからNATセッション数が多いIPアドレスの接続先を検索していると、「Akamai Technologies」という会社のドメイン名に突き当たりました。何の会社か調べていると、Microsoftやセキュリティソフトベンダーなどから、大規模なデータ配信を請け負う会社だということが判明しました。
NATセッション数が多いIPアドレスの他の接続先をWHOISで逆引きすると、Microsoftのドメイン名ばかり。なるほどWindows Updateか、と思い当該接続先をSYSLOGで検索してみると、他の院内IPアドレスからも多数接続していることが分かりました。
Windows UpdateではてっきりMicrosoftのサーバーと通信するものだと思っていましたが、そうとは限らないようですね。考えてみれば、たしかに世界中で稼働しているWindowsのアップデート配信をさばくには、分散処理が必要ですよね。
つまり、朝出勤した職員がPCの電源を入れる→多端末でWindows Updateが一斉に走る→トラフィック増大、という推測が立ちます。1時間ほどでトラフィックは落ち着き、インターネットの速度も通常に戻りました。院内全体に影響があったので一時は焦りましたが、ウイルスや不正アクセスでないことが分かってひと安心です。
こうした会社が存在すること自体、初めて知ったので良い勉強になりました。
「急にインターネットが重くなった」「インターネットが繋がりにくい」といった現象が発生していたら、こんな原因も探ってみてください。
▼YAMAHAのルータでは、管理コンソールからさまざまなコマンドで指示ができます。それらを理解するためには、Linuxの基礎知識が必要になります。難しくて解読できない、という方は、Linuxのコマンドから覚えると理解の助けになりますよ。
最後に
当ブログでは、病院に勤務するシステムエンジニアの私が、関係法令の改正やパソコンのトラブルシューティングなどをSE目線から紹介しています。
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