病院のSEとして10年以上働いている白狐(しろぎつね)です。
医療事務の資格ってたくさんあるけど、どれを選べばいいんだろう?
そう悩む方におすすめするのが、国の補助が受けられる講座。補助というのは、受講費の一部が戻ってきたり、無料で受けられたりすることを意味します。
普通、資格を取るにはお金がかかりますが、国が認めた民間の講座なら、就労支援のために国が費用を持ってくれるわけです。使わない手はありませんので、ここでは代表的な2つの補助制度を紹介します。
医療事務の資格をとる方は必見ですよ!
目次
支払った費用の一部が戻ってくる【教育訓練給付制度】
制度の概要
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html
民間の教育訓練を受けて資格や免許を取った場合に、国から費用の一部が補助されるのが「教育訓練給付制度」。労働者の能力開発や、就労支援を目的とした公的支援です。
▼厚生労働省の公式ホームページ
制度の概要はこのようになっています。
- 厚生労働大臣が定めた教育訓練講座を受講する。受講料はすべて自分で負担する
- 受講後、ハローワークへ補助金の申請をする
- 補助金を受け取る
※詳しい内容は厚労省のページを参照してください。
どの講座でもよいわけでなく、厚生労働大臣の指定を受けた教育訓練でなければ給付が受けられない点に注意してください。つまり補助金をもらうには、指定を受けた講座から選ぶ必要があります。
指定を受けたものは下記のサイトから検索できます。
教育訓練給付制度[検索システム]
https://www.kyufu.mhlw.go.jp/kensaku/
しかし上記サイトはお役所が用意したもので、正直使いづらいシステム。キーワード検索を使いたいところですが、スクール名が分からないと使えません。
スクール名を知りたいから探すのにね・・・
お世辞にも、使いやすいとは言えませんね。
補助対象のスクールを探す
おすすめは、資格スクールの比較サイト「シカトル」で探すこと。さまざまな医療事務のスクールを一括で検索・比較できます。ここで医療事務のスクールを探し、検索システムで探すのが手っ取り早いです。
「シカトル」では複数のスクールをまとめて資料請求出来るので、自分にあった講座を探すのにも役立ちますよ。
▼シカトルの公式サイト
コースによって、テキストのみの通信講座だったり、スクーリング(通学)だったりと、受講のスタイルはさまざまです。かけられる費用、時間、希望の受講スタイルなど好みの条件で、一括検索するとよいでしょう。
日中忙しい人には、好きな時間に自分のペースで学習を進められる通信講座がおすすめ。テキストを読んで問題を解いていくだけなので、時間に縛られることがありません。スクールによってはオンライン授業にも対応しており、分からないことがあれば講師へ質問することができます。
通学できる時間がある人や、分からないことをすぐに聞きたい人にはスクーリングがおすすめ。学校の授業のように講師へ質問できます。
医療事務のスクールは世の中にたくさんあるので、希望に合ったスクールを一括で探すのが手っ取り早いですよ。
▼私も通信講座を使って医療事務の資格を取りました。こちらでその経験談を語りましたので、参考にしてくださいね。
受講後、ハローワークに申請する
ハローワークへの申請方法や資料については、厚労省のページに公開されています。文字だらけで読む気がしないでしょうが、申請することでお金が戻ってくるのですから、面倒でもしっかり読んで制度を有効活用しましょう!
ホームページを読むのが面倒なら、ハローワークへ行けば職員が申請方法を教えてくれますよ。
月10万円もらいながら資格が取れる【求職者支援制度】
制度の概要
求職者支援制度とは、雇用保険を受けられない方や低収入の方が就職・転職するのを支援する、国の公的支援サービスです。職業訓練から就職先の斡旋までをハローワークが一括して面倒を見てくれるというもの。
▼詳しい内容は、厚生労働省の公式ページをチェックしてみてくださいね。
上で紹介した「教育訓練給付制度」では受講料を一度支払う必要があるのに対し、こちらは最初から無料で受講でき、さらには生活費までもらえる、という点が異なります。
急に仕事を失った場合や収入が低いから転職したい場合、なんの資格も技能もなければ仕事に就くのは難しいですよね。とはいえ、仕事をしながら資格を取ったり、ほかのスキルを身につけるのは大変なこと。
求職者支援制度では、下記の条件を満たした方に毎月10万円の生活費が支給されます。
- 本人収入が月8万円以下
- 世帯全体の収入が月25万円以下
- 世帯全体の金融資産が300万円以下
- 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
- 全ての訓練実施日に出席する(やむを得ない理由がある場合も、8割以上出席する)
- 世帯の中で同時にこの給付金を受給して訓練を受けている者がいない
- 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けていない
出典:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyushokusha_shien/index.html
お金をもらいながら勉強できるわけ!?
そうなんです! 条件を満たすなら、使わないと損です!
私も転職先を決める前に会社を辞め、次の仕事が決まるまでハローワークに通い詰めた時期があったのですが、とにかく心配なのが生活費。心もとない貯金はすぐに尽きることが分かっていたので、どんな仕事でもいいから一日でも何か仕事に就かなければ、と思っていました。
定職に就こうと思ったら、やはり何らかの資格や技能が必要とされます。それらを習得する機会を無料で提供してくれるのですから、使わない手はありません。
給付金がもらえなくても訓練は無料で受けられる
月10万円の給付金をもらうには上記の条件がありますので、該当しない場合にはもらえません。しかし、それでも無料の職業訓練は受講することができます。
10万円の給付は受けられなくても、職業訓練はタダで受けられる!
人によってはかなりお得な制度なので、使わない手はありません。
しかも、受講が終わったら就職サポートまでしてくれます。独学で医療事務の勉強をし、足繁くハローワークに通って就職先を探すよりも、こちらの制度を利用したほうが時間的・コスト的にも効率的です。
▼医療事務分野の紹介リーフレットはこちら
申し込みはハローワークへ
制度を利用するには、お住まいの地域のハローワークへ行く必要があります。ぜひ、時間を作って行ってみましょう。
▼全国のハローワークはこちらから検索できます。早速探してみましょう!
以上、私がおすすめする医療事務の資格として、国の補助が受けられる「教育訓練給付制度」と「求職者支援制度」をご紹介しました。特別なスキルや資格がなくても受けられる国の制度ですから、ぜひ活用して就職に役立ててくださいね!
最後に
当ブログでは、病院に勤務するシステムエンジニアの私が、関係法令の改正やパソコンのトラブルシューティングなどをSE目線から紹介しています。
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