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サブブログの準備で、すっかりニュース記事の更新を忘れていました。ということで11月・12月で報道されたニュースの中から、医療情報技師の私が注目したものを3本ピックアップして紹介したいと思います。
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「暗証番号なし」マイナ導入 保険証と本人確認に利用―政府
政府は、暗証番号の設定が不要なマイナカードを新たに発行するようです。マイナカードに対しては従来から「高齢者には暗証番号が覚えられない」という声が上がっており、2024年秋の健康保険証廃止を控え、マイナカードの普及促進を狙ったものと思われます。用途は保険証代わりとしての役割に限定され、住民票発行などの機能は使用できないとのこと。病院に通う機会が多くなる高齢者に狙いを絞った形ですね。
気になるのは、既設の読み取り機が対応できるのか？という点。改修費用がかからなければよいのですが…。健康保険証の代わりとなる「資格確認証」も発行されますし、こうも政府の方針が揺らぐと現場の負担が増すばかりです。今までは保険証の目視確認だけで済んだものが、さまざまな確認方法が乱立するようでは利便性など感じられようもありません。混乱を招くことのないよう、一貫した政策を進めてほしいものです。
網走でオンライン診療 専用車両公開し体験会実施（動画）
オンライン診療の専用車両を用いた診療体験が、北海道の網走市で行われました。車両には看護師付き添いのもと患者が乗車し、医師が遠隔から指示を出す様子が公開されたとのこと。
北海道では札幌への一極集中が進み、過疎地域における医療の確保が急務になっています。働き手不足も相まって、医療現場の負担は増す一方。遠隔診療は「できれば良いよね」レベルから「なくてはならない」レベルのものに変わりつつあります。
専用車両の準備となればかなりの設備投資になり、経営体力のない病院ではなかなか難しいことではありますが、今こそこうした事例を院内で情報共有し、IT投資に目を向けてもらうべき時なのかなと考えています。
「政府クラウド」外資管理に「不安」４分の１、国産の育成に期待…１２１自治体調査
国民の個人情報を預かる政府系サービスのインフラとして、国産を期待する声が上がっています。クラウドの基盤となるサービスは外資系が幅を利かせるなか、情報漏洩、サービス終了、有事の際の対応などをしっかりやってくれるのか…安全保障の面では確かに一抹の不安があります。
しかし不安を感じているのは1/4なので、多くはさほど気にしていない、とも取れます。国産の企業としては初めてさくらインターネットが抜擢されたそうですので、これからの国内企業の追随に期待したいところです。
今年も、医療情報技師にとってはマイナ保険証やオンライン資格確認まわりが大きなトピックになりそうです。遠隔診療やAIなど、IT活用への診療報酬も期待したいところ。アンテナを張って情報収集に努めていきたいと思います。
最後に
当ブログでは、病院に勤務するシステムエンジニアの私が、関係法令の改正やパソコンのトラブルシューティングなどをSE目線から紹介しています。
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