病院の情シスで働く医療情報技師の奮闘記

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医療情報技師が注目する、2023年1月のニュース

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病院のSEとして10年以上働いている白狐(しろぎつね)です。

 

10年に1度の寒波が日本列島に襲来し、北海道も気温が-10℃を下回る厳しい寒さが続いています。そんな厳冬のシーズンに限って電気代やガス代の値上げが続いており、家計は苦しくなる一方です。家の中でも厚着をしたり、節電を頑張ったりしていますが、劇的な改善には至らず、何かと我慢を強いられることが多くなっています・・・。

 

早く春が来ないかなぁ。

 

さて、テレビや新聞でも報じられているように、今月から電子処方箋の運用が始まりました。マイナ保険証と同様、相変わらず低調なスタートではありますが、今月のニュースはこれら関連のものを紹介したいと思います。

 

目次

 

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マイナ保険証の対応に遅れ 病院3割弱、4月まで間に合わず

 

 www.47news.jp

 

 

2023年4月から医療機関に対してマイナ保険証の対応が義務化されますが、間に合わないところが全国で3割弱あるようです。政府は猶予期間として半年を与えるとのこと。

 

そんなとこだろうと思っていたよ。

 

厚労省はかなり性急に進めている感がありますよね。

 

導入率だけでなく、導入済医療機関の稼働率が気になるところです。マイナンバーカードの発行率が全国民の半数を超えたとの報道がありましたが、実際にどれくらい使われているのでしょうか。自院や周辺の医療機関の状況を見る限り、利用者が多いとはあまり思えないのですが・・・。

国は、従来の保険証を2024年秋に廃止する方向で検討しています。とはいえそれを実現させるには、受診者のマス層であるシニア世代にマイナ保険証を浸透させられるかがカギ。今年から来年にかけてどれだけ普及していくかを注視していかなくては、と考えています。

 

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「電子処方箋」1月26日運用開始 道内も準備低調、普及に時間

www.hokkaido-np.co.jp

 

我らが北海道新聞の記事。26日から運用を始めるのは道内で医療機関1ヶ所、薬局3ヶ所のみだそうです。

 

うーむ・・・低調どころか、ゼロに等しい数字だね。

 

周辺の施設と一緒に導入しないと意味がないので、足並み揃えて運用開始できるかどうかが重要ですよね。

 

自院でだけ導入していても、周囲の調剤薬局や医療機関が導入していなければ、処方箋データをオンラインで受け渡しできずシステムが機能しません。導入にはHPKIカードの発行やカードリーダー購入などの準備が必要ですし、「紙処方箋への押印」から「HPKIカードでの認証」へとシフトするには、事前の周知・教育や現場運用の変更が必要です。なかなかハードルの高い作業が要求されるので、システムが全国へ普及するには相当な時間がかかるだろうと見込まれます。

 

かと言って無視もできないので、導入状況をウォッチする必要がありますね。

 

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「電子処方箋」いつから運用?仕組みとメリット、課題は?

www3.nhk.or.jp

 

電子処方箋のメリットを患者目線から解説した、NHKの記事。専門用語を使わずわかりやすくまとめられているので、概要を知りたい方にはこちらの記事がおすすめ。厚労省のWebサイトにある資料は、何がなんだか分からないので・・・(失敬)。

 

ここでは普及の課題として、システム改修を行うエンジニアが不足していることを挙げています。確かに人員不足はあるでしょうが、それよりも電子処方箋の前提条件である「マイナ保険証」がそもそも行き渡っていないことのほうが課題でしょう。前提条件が整わないうちに運用開始しているので、見切り発車もいいところ。開始時期があまりに早い、と私は思います。

 

医療機関にマイナンバーカード普及の牽引役をさせたいのかな?と思いますね。

 

確かに、病院は老若男女みんなに関わるからね。

 

国はマイナンバーカードを普及させようと躍起になっていますが、いまいち浸透していないのが現状。マイナンバーカードには、国からの給付金を速やかに受け取れる、コンビニ等で住民票を発行できる、確定申告がオンラインでスピーディーに行える、などの電子化メリットがあります。しかし、たまにしか使わないサービスのためにマイナンバーカードを持つことに疑問を感じる人や、限られた人にしかメリットがない状況では、重い腰が上がらないのではないでしょうか。

 

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 医療情報技師が注目する2022年5月のニュース 

 【2022年4月版】マイナンバーカードの保険証利用の状況

 

以上、医療情報技師の私が注目する、2023年1月のニュースを紹介しました。

 

医療情報技師の方にとっては真新しさのない周知の報道ばかりだったと思いますが、電子処方箋はいち病院の枠にとどまらず大きな変革を伴いますので、医療業界全体にとって一つの節目になりますから記事に起こしました。今年一年、電子処方箋の普及がどれだけ加速していくか、注意深く見ていかなくてはならないと思います。

 

 

 

 最後に

当ブログでは、病院に勤務するシステムエンジニアの私が、関係法令の改正やパソコンのトラブルシューティングなどをSE目線から紹介しています。

 

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