病院の情シスで働く医療情報技師の奮闘記

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若い頃の地獄の経験が教えてくれたこと

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「若い頃の苦労は買ってでもしろ」と昔はよく言われたものですが、背中を見て覚えろ的な昭和時代の格言であり、懇切丁寧に教えるのが当たり前の令和の時代にはそぐわないものですよね。

しかしながら新卒時代に地獄を味わった私としては、「あれ以上の苦労は今後ないだろう」と思えるので、確かに苦労はその後の人生に生きているなぁ、としみじみ思うことがあります。

 

 目次

 

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新卒で入った会社での地獄の経験

都会生活に憧れ北海道の片田舎から上京した新卒の私ですが、楽しかったのは、大した仕事を任されない最初の数ヶ月間だけ。社内で最も過酷と言われる部署に配属され、深夜残業・早朝出勤・休日出勤の日々を送り、新人でありながら常に残業時間ランキングのトップランカーという酷い有り様でした笑。終電ですら帰れず、タクシーで何度帰ったことか。(実話です)

 

もちろん私の能力不足が原因なのですが、先輩はまさに「背中を見て覚えろ」の姿勢。手取り足取り教えてくれることはなく、「まず自分でやってみて」の繰り返し。ダメ出しされてはやり直しで、何がダメかを自分で考えろ、という指導でした。どこをどう直すべきなのかはまったく教えてくれなかったのです。

 

それなのに、私の一年後に入社してきた後輩に対しては優しい態度で、怒られているのは常に私。職場は静かな場所だったので、怒鳴り声を出そうものなら隅まで聞こえます。地獄のような公開説教が毎日のように続きました。

 

「自分にだけこんな仕打ちをしやがって。いじめだろ」と思っていました。

 

あまりにも仕事が出来なかったので、当時担当していたプロジェクトを外され、あまり忙しくない別プロジェクトへ配属されることに。私の自尊心はすっかりへし折られ、心身ともにボロボロになっていました。

 

陰で見てくれている人がいた

後から別部署の先輩に聞いたのですが、社内の人事会議では常に私の残業時間が問題視され、「あいつは大丈夫か?」と話題になっていたそうです。

 

新人が残業祭りだったら、当然そうなりますよね…。

 

ところが、そんな私を陰で見てくれる人がいたんです。

 

今でも忘れられないエピソードがあります。

 

会社近くの中華料理店で夕飯を食べていたら、その事情を知る他部署の偉い人とたまたま遭遇しました。その人が食べ終わり会計に行くと私の近くを通りかかったので、会釈をしたところ黙って私の席のレシートを取って、支払いを済ませていったんです。

 

ほれてまうやろー!的な展開でした。

 

「頑張れよ」という無言のエールが聞こえて、「ここで腐っちゃいけないな」と奮起したのを覚えています。

 

ほかにも、こんなことがありました。

 

他部署の同期が、彼の上司と私を招いて飲み会を開いてくれました。その上司も私の状況を知っていて、私の話を親身になって聞いてくれたのですが、そこでこんなことを言われました。

 

会社の人間とだけ付き合っていたら、会社の常識が世間の常識のように感じてしまう。社外の人間と広く付き合うべきだよ。

 

自分はこの会社に合っていないだけでは?と思えましたし、いろんな人が陰では見てくれていて勇気をもらえました。もう少し頑張ってみようと思い、退職は思いとどまりました。

 

他部署へ異動になって、厳しい指導の意味が分かった

新人から3年経ってついに私も異動となり、他部署で働き始めることに。そこは私がいた部署とは打って変わって、良くも悪くも和やかな部署。

そこでは、慣れない仕事に対して新人が「教えてもらってないので出来ません!」と堂々と言っていました。上司が「どうしたら出来るか自分の頭で考えなさい」と言っても、なぜ教えてもらえないのか納得できず、ふてくされている様子。優しく丁寧に教えるのがその部署の流儀だったようですが、その新人にはあまり効いていないみたいでした。

 

傍から見ていて「最近の若者はこれだから…」と思った瞬間、ハッとしました。自分も彼と同じく、受け身だったんだな、と。だから自分で考えろとしつこく指導されたんだな、と思いました。

仕事とは、自分の頭で考えて自ら手を動かすもの。新卒時代の私はそんな当たり前のことが出来ていなかったということを、他人を見ることでようやく気付けました。

結局、当時の上司は常識的なことを言っていただけで、落ち度は私にあったわけです。

 

それでも、「会社の常識に縛られるな」というアドバイスにはかなり心を救われました。

 

あの時以上の地獄はない、と思える気楽さ

その後、転職したりIT業界から病院へ移ったりしてそれなりに大変なこともありましたが、あの時を超える地獄には出会っていません。どん底を味わったからこそ、あとは這い上がるだけだと思うことができ、心もずっと軽くなりました。

そして地獄の経験が教えてくれたことは、次のようなことです。

 

地獄の経験が教えてくれたこと
  • 辛かった経験は必ず未来に生きる
  • 辛くても、どこかで自分を見てくれている人がいる
  • 会社の常識≠世間の常識。辛かったら会社を辞めればいい

 

辛い経験は、必ずその後の仕事や人生に生きるということ。大変な思いをした分、得るものがありました。その時に自分が何を考えたか、何を得たのか、をしっかり記録に留めておくと、将来似た状況になったときに役立つのでおすすめです。

 

また、一人で孤軍奮闘しているようでも、実は陰でこっそり見てくれている人がいるということも学びました。腐らずに頑張っていれば、それを見、評価してくれる人が現れます。そうした人のアドバイスにしっかり耳を傾け、意見と取り入れることで、今までにない視点で物事を考えられるようになると思います。

 

そして、会社の常識は世間の常識ではない、ということです。毎日会社の人とだけ会話していると、上司の言うことが当たり前で、自分の考えはおかしい、みたいな感覚に陥ることがあります。そうならないために、友人との付き合いを大事にしたり、社外の活動に参加したりして、仕事とは全く違う世界と触れることが大切です。そうすると、会社を外から見る目が養われ、自分の状況を客観的に考えられるはずです。

 

苦労や挫折を知っている人は強いと思います。それらを乗り越えられる精神力と、乗り切る能力があるから。若い頃の苦労は、あとあと自分のためになることも多いよ、という話でした。

 

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 最後に

当ブログでは、病院に勤務するシステムエンジニアの私が、関係法令の改正やパソコンのトラブルシューティングなどをSE目線から紹介しています。

 

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