病院の情シスで働く医療情報技師の奮闘記

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まともな客で居よう

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ふとしたきっかけで、社会派ブロガー・Chikirinさんの記事に目が止まりました。

 

chikirin.hatenablog.com


「客を選べない仕事」は、本当に苦しい立場になってきているなと感じます。

公平を曲解した客からの理不尽な要求で心身を消耗したり、物事の経緯や背景が語られることなく「応対が不公平」だとしてSNSで拡散されたり・・・。以前は当事者同士だけで処理できた紛争が、今はSNSで拡散され公開裁判のように公衆の目に晒されてしまう時代です。

そんな状況を目の当たりにしながら育った世代は、常に公平に接することが求められる職業はブラックなんじゃないか、と考えることは容易に想像できます。

 

病院も今はモンスターペイシャントやセクハラ、モラハラなどが問題化しています。原則患者を拒むことはできませんので、病院も「客を選べない仕事」に分類されるかと思います。そんな中でも奉仕者精神を持って患者に接する現場の職員には頭が下がる思いです。

 

以前NHKの「クローズアップ現代+」で病院における身体拘束(ちなみに今は「抑制」を使うことが多いです)が取り上げられ、あたかも病院都合だけで本人の行動を制限しているかのように報道されたことには私も反感を覚えました。

番組には、「現場を分かってない!」と医療関係の視聴者からたくさんの反響が寄せられたようです。現場も「なるべくなら身体を拘束したくない」という思いと、転倒・転落を防ぐためにはやむを得ないという判断のせめぎ合いの中で苦しんでいるわけですが、「拘束なんて酷いよね」という切り口のみで語られてはたまりません。

 

www.nhk.or.jp

 

こんなとき、身体拘束しないで済む患者だけを選り好みすればいい、という訳にはいきませんし、そうなれば医療が成り立ちません。「客を選べない仕事」には、社会的存在意義の高い仕事も多々含まれており、使命感を持って働いている人(必ずしもそんな人ばかりではないのが悲しいですが)で支えられているという事実と、それらが機能しなくなれば困るのは最終的には自分だということも忘れてはいけないと思います。

 

つまり言いたいことは、「自分自身も客なのだから、まともな客で居よう」ということ。

また、程度の差こそあれ、世の中の仕事には合理的なものも理不尽なものもあります。清濁併せ呑むと言いますか、いろんな要求への対応力を身につけることが一番大事なこととも思います。

 

私は清水建設のキャッチフレーズ「子どもたちに誇れるしごとを。」が好きなんですが、「コスパが良いか悪いか」「ブラックかホワイトか」といった誰かの評価を当てにせず、自分の判断で決めたいものです。

 

ところで院内SEも病院の職員ですが、院内のシステム管理が仕事なので顧客は職員です。B2Cの性格を持っており、「話せば分かり合える」人が相手なので、「客を選べる」仕事に入るのだろうか?などと思いました・・・。

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