病院の情シスで働く医療情報技師の奮闘記

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オンライン資格確認対応の医療機関一覧を見るには

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こんにちは。当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

管理人の白狐(しろぎつね)です。

 

マイナンバーカードを健康保険証として使える、厚労省肝入りの「オンライン資格確認」システムが10月20日に本格運用されました。マイナンバーカードの普及刺激策ということもあり、テレビでも大きく報道されていたので医療従事者以外でもご存じの方は多いと思います。

 

さて、システムの運用管理を担う院内SEとして気になるのは、いったいどれくらいの医療機関が実際に運用しているのか?です。本来は2021年4月から運用開始される予定でしたが、システムトラブルが起きたことで10月にずれ込んだ経緯がありますので、様子をうかがっている医療機関もあるのではないでしょうか。

 

とはいえ、厚労省「2023年3月末までにおおむねすべての医療機関での導入を目指す」目標ですから、黙って見ているわけにもいかないところです。

 

そこで今回は、院内SEであれば気になる、オンライン資格確認対応の医療機関一覧を見る方法についてご紹介します。

 

 

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目次

 

 

口コミサイト「お医者さんガイド」で探せる

 

早速見てみましょう。口コミサイト「お医者さんガイド」で、「マイナンバーカード ○○市」と検索すると一覧が表示されます。簡単に検索できますので、ブックマークするのをオススメしますよ。

 

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病院検索・歯医者検索【お医者さんガイド】

https://www.10man-doc.co.jp/

 

▼このように入力欄にキーワードを入れるだけで、簡単に検索できます。

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ちなみにデータのソースはもちろん、厚労省のホームページでしょう。

 

▼こちらのページでもオンライン資格確認に対応した全国の医療機関一覧が見られますが、ExcelやPDF形式なのでやや勝手が悪いです。

www.mhlw.go.jp

 

読者の方の地域ではどうでしょうか。「あそこの病院ではもう対応してるんだな」「市内ではあの病院くらいか」といった声が聞こえそうですね。

 

全体的に、病院よりもクリニックの方が多い印象を受けます。病院は院内の調整に時間がかかるので、フットワークの軽いクリニックの方が早かったのでしょう。

 

加えて、オンライン診療そのものがクリニックに向いているとも言えます。対面せず画面越しのみで診察するわけですから、大掛かりな検査機器が必要な診療科では難しく、どちらかと言えば「定期的に診察を受けて薬をもらう患者」に適した診察スタイルとなります。

 

オンライン診療は感染症対策の面だけでなく、待ち時間の緩和や遠隔診療などにも有効な手段ですから、多種多様な患者がいる病院にとっても有益であるのは確かです。今後の普及が期待されるところですね。

 

実際に運用を開始したのは5.1%

 

しかしその一方で、普及にはまだ時間がかかりそうです。

 

厚労省のオンライン資格確認サイトで公表されているデータによると、本格運用開始時点(2021年10月20日)での運用開始施設数は、全国の5.1%。まだまだこれからです。

 

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▼最新の資料はこちらから見ることができます。

www.mhlw.go.jp

 

 

システムの稼働自体が出だしでつまずいたのと、世界的な半導体不足により機器の納期が遅れているのが大きいと思われます。運用施設はこれから徐々に増えていくでしょうが、院内システムの改修など準備が完了した施設もわずか8.9%程度ですから、大多数はこれから準備を始める段階ということ。あちこちの医療機関で使えるようになるのはもうしばらく先になりそうです。

 

 

デジタル庁のマイナンバーカード政策がカギ

 

普及に時間がかかる要因は、医療機関側だけではありません。肝心のマイナンバーカードを持つ人が少ないのも課題です。

 

マイナンバーカードが健康保険証の代わりになるとはいえ、カード自体がまだそれほど国民に普及していないため、まずは普及率の向上が課題と言えます。保有者がいないことには、医療機関での利用も始まりません。

 

また、カードを発行するだけでは使えず、初期設定が必要になります。これもスマートフォンなどで申し込み手続きを行う必要があるため、パソコンやスマホが苦手な方にとってはややハードルが高いかもしれません。

 

9月に発足したばかりのデジタル庁がどんな政策を打ち出すのか。それが本格運用のカギと言えます。

 

▼デジタル庁の発足が病院に与える影響について、こちらの記事で取り上げましたので併せてお読みくださいね。

 

whitefox21.hatenablog.com

 

 

今のところ大きな障害は起きていない

 

さて、本記事公開時点で10月20日から3週間ほど経ちましたが、前回のような障害や不具合は今のところ報道されていません。ひとまずは順調に滑り出したということでしょう。

 

今後の新型コロナウイルスの感染状況にもよりますが、このまま沈静化すればさまざまな制限が解除され、滞っていた業者との打ち合わせや現場作業も進んでくるものと思われます。第6波への懸念と警戒は怠れませんが、情報収集などの下準備は進めておきたいところです。

 

 

以上、オンライン資格確認対応の医療機関一覧を見る方法と、導入の現況についてご紹介しました。

 

自分の住む地域ではどれくらいの病院がマイナンバーカードに対応しているのか、知りたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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当ブログでは、病院に勤務するシステムエンジニアの私が、関係法令の改正やパソコンのトラブルシューティングなどをSE目線から紹介しています。面白そうだと思っていただけたら、ぜひブラウザにお気に入りの登録をお願いします!

 

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