病院のSEとして10年以上働いている白狐(しろぎつね)です。
SEを引退したいと考えていますか?
それなら、SEのスキルを生かしたまま「病院」という異業種へ行ける「院内SE」がおすすめです。
院内SEは病院のなかでは事務職にあたり、業務内容もSEというより事務に近いため、SEを辞めたいと思っている人にはぜひ選択肢として考えてほしい仕事です。
そこでこの記事では現役・院内SEの私が、SEが引退したあとの次の仕事として「院内SE」を提案します。
私も、今の仕事に就くまでは知りませんでした・・・。
このブログでは、そんなマイナーな院内SEの知名度向上を目指し、この道10年以上の管理人が毎週情報発信しています。
院内SEの仕事について詳しく知りたい方は、こちらのまとめページをぜひご覧ください!
仕事内容、年収、やりがい、将来性など気になる情報をまとめてキャッチできますよ。
目次
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システムエンジニアランキング
SEを引退したい人にこそ、院内SEをおすすめできる
システムエンジニアは、高給な反面、激務や心労から転職を考える人も多いであろう仕事の一つ。
そこで引退後の次の仕事として候補に挙がりやすいのが事務ですが、収入の激減や異業種でやっていけるのかという不安が先行し、なかなか踏み切れない人も多いと思います。
私は、総務や経理といった純粋な事務仕事への転職は「もったいない」と考えています。
なぜなら、せっかく培ったエンジニアのスキルを活かしきれないから。
少しはスキルを活かせる場面があるかもしれませんが、高校や文系大学を卒業した人たちと同列の扱いとなり、それまで積み上げたノウハウが活きません。
せっかく転職するなら、SEの経験を最大限に活かせる仕事がしたいですよね。
院内SEの仕事は、病院で稼働する電子カルテシステムを保守すること。システムトラブルが起きたときに解決したり、システムの操作方法を病院の職員に教えたりするのが主な業務です。
SEと名の付くものの、一般的なSEとは違ってシステム開発をあまりやらないところが、他のSE職と大きく違います。
誤解を恐れずに言うと、ITスキルの面に関してはSEで培った経験のお釣りでやるような仕事と言えます。
大病院ではシステム開発をやるところもあるけど、中小ではまずやらないよね。
ITスキルよりも、コミュニケーション力など別次元のスキルが必要になってきます。
冒頭で、院内SEは事務職の扱いになる、と述べました。
SEが引退後の次の仕事として候補に考えるのが、事務職ですよね。事務職である院内SEは、まさにうってつけというわけです。
その理由を、これから説明します。
▼院内SEに求められるコミュニケーション力とはいったい何か、私なりの考えを下記記事にまとめています。興味があれば、ぜひ読んでみてくださいね。
SEが引退後に事務をやりたがる理由はコレ!
一般的に「事務職」と言えば、総務や経理を思い浮かべるでしょう。SEがなぜ事務に転職したいかと言えば、およそ次の理由ではないでしょうか。
- 残業が少ない
- どの組織にも必要だから安定した仕事である
- 専門スキルを必要とせず転職しやすい
「専門スキルを必要とせず転職しやすい」は語弊のある表現かもしれませんが(現職の方には失礼!)、ここでは「特に資格や免許を必要としない」という意味です。
これらを必要とする仕事は、例えば税理士や会計士などが挙げられますが、ハードルが高いですよね。そう簡単にできるものではありません。
上記3つの条件をすべてを満たす仕事が、いわゆる事務に当たるわけです。
SEから事務への転職なら、院内SEを!
院内「SE」というくらいだから、「事務じゃないよね」と思う方もいるでしょう。
しかしながら、病院に勤務するSEの多くは実は事務職扱いなのです。たしかに仕事内容はSEですが、治療や看護など現場仕事が主体である病院では、SE業務も事務の一環とされます。
院内SEがオススメできる理由は、上に挙げた「3つの条件」をすべて満たすことが出来るからなのです。
残業が少ない
病院によって多少の違いはありますが、基本的に院内SEの仕事は院内のシステム管理ですので、トラブルが起きなければ定時で帰ることができます。
大規模なシステムが稼働していて日々なんらかのトラブルが起きるとか、いろんなプロジェクトが進行している状態では残業が発生することもありますが、そうでなければ残業せずに済むことがほとんどです。
院内の一室に常駐し、システムの問い合わせに対応したりPCやプリンタの不調を直したりといった作業がメインになります。
▼院内SEの仕事や一日のスケジュールをこちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
どの組織にも必要だから安定した仕事である
病院はどの地域にもなくてはならない存在であり、景気に左右されない重要な社会基盤です。その病院で働くわけですから、「10年後に職場が潰れているかもしれない」「そのうち社会から必要とされなくなるかもしれない」といった懸念もありません。
いち病院が経営不振で潰れることはあっても、業界全体が廃れるということはないですから、定年までを見据えて安心して働くことができます。栄枯盛衰が激しいIT業界とは真逆とも言える世界です。
ただし院内SEという職業はまだ発展途上にあり、専門職として採用してくれるところもありますが、総務や経理、あるいは医療事務(病院で窓口受付や会計を行う職業)が兼務するパターンもあります。これが、院内SEが事務職扱いである所以とも言えます。
私ははじめに医療事務として採用され、病院勤務の経験を積んでから院内SE専属となりました。病院勤務が未経験でも、システムエンジニアであれば問題なく院内SEとして働くことができます。
これに関しても別記事で詳しく書きましたので、ぜひご覧ください。
▼医療事務ってなに?という方は、システムエンジニアの方でも理解していただけるよう書いた記事がありますので、併せてお読みください。
専門スキルを必要とせず転職しやすい
転職先として事務が候補に挙がるのは、資格や免許などの専門スキルを必要としないから、が大きな理由でしょう。しかし院内SEの仕事なら、これまで蓄えたスキルをそのまま活かすことができます。
ただし、詳しくは下記記事を読んでいただきたいのですが、院内SEとして働くには多少なりとも医療業界の知識を身に付けなくてはなりません。
そのため、SE専業として雇用されるケースもありますが、はじめのうちは私のように修行として医療事務を任されるかもしれません。医療事務には資格認定制度があり、この資格を取るよう促される可能性はあります。この意味では、やや専門スキルが必要かもしれません。
▼未経験で院内SEに転職する方法について下記記事にまとめてありますので、併せてご覧ください。
転職するなら、スキルを生かせる院内SEになろう!
以上、「SEを引退したあとの次の仕事」として院内SEを提案しました。
これまで説明してきたように、院内SEはゴリゴリのSEではなく事務に近い領域で仕事しますので、「IT業界を抜け出したい」「SEが嫌になった」という方にこそおすすめできます。
この仕事はまだ歴史が浅く、同業のSEにすらあまり知られていないレアな職種です。それだけに知名度が低く、そもそもこんな仕事があることすら、あまり世の中には知られていないように思います。
後悔しない転職をするためには、入念な情報収集が欠かせません。
当ブログでは、院内SEの存在を少しでも多くの方に知ってもらうべく、仕事内容や待遇などの実態を現役目線で綴っています。院内SEへの転職を考えている方は、ぜひこちらのまとめページを併せてお読みください。
▼最後に。院内SEの求人を探してみようと思った方は、下記記事でレアな求人を探す方法を紹介していますのでぜひご覧ください!
最後に
当ブログでは、病院に勤務するシステムエンジニアの私が、関係法令の改正やパソコンのトラブルシューティングなどをSE目線から紹介しています。
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