病院の情シスで働く医療情報技師の奮闘記

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院内SE必携!現場仕事に役立つマストアイテム

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こんにちは。当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

管理人の白狐(しろぎつね)です。

 

どんな仕事にも、プロが使う道具というものがありますよね。

なければ仕事にならないというもの、無くても困らないけどあった方が良いもの、などさまざま。

 

院内SEは、「SE」と付くくらいですから道具はパソコンくらい、と思うかもしれませんが実はそうではありません。

LANケーブルの敷設やパソコンの修理など現場作業も多いため、院内SEにも必携の道具があるのです。

 

そこで今回は、院内SE歴10年以上の私がおすすめする、必携のマストアイテムを紹介します。

 

SEの仕事道具って言えば、キーボードとかマウスとか?

 

いえいえ。例えば釣り竿とかですよ。

 

つ、釣り竿・・・? 何に使うの?

 

意外ですよね。仕事が捗ること、請け合いですよ。

 

 

目次

 

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ケーブルキャッチャー

 

ケーブルキャッチャーは、釣り竿のように棒を伸縮させ、ケーブルを這わせるのに使う道具です。

 

 

フックが棒の先に付いており、ここにケーブルを引っ掛けて棒を伸ばすことで、床下や天井裏など手が届きにくい場所でも自由に這わせることができます。

 

これがないと、床下に潜ったり、天井の点検口をすべて開けたりして引き込まなければなりません。床に置いてある物をどかし、それらを元に戻し、埃まみれになりながら作業するのは正直言って大変です。

 

ケーブルキャッチャーがあれば、棒を伸ばすだけで遠い先までケーブルを這わせられるため、格段に作業効率が上がります。

 

普通、そういうのは業者がやるんじゃないの?

 

工事を伴う場合はそうですが、部屋を1つ増やすときなど小規模な場合は、頼めないので院内SEがやりますよ。

 

ヘッドライト

 

床下や天井裏での作業をするときに大活躍のアイテム

 

 

ケーブルを這わせる時、両手が空いていると作業が捗ります。スマホのライトで照らすこともできますが、狭い空間であちこちに手を動かすのは至難の業。顔を向けた方向に光が当たり、両手が使えるので、片手で体を支えながら手を伸ばすとか、片方でリード線を持ったままもう片方の線を引き込む、といった作業ができるようになります。

 

また、災害時の光源としても活躍します。

 

2018年9月に起きた北海道全域停電(ブラックアウト)では、真っ暗闇の中サーバの点検作業をしたのですが、やはり両手が空いているとキーボードひとつ打つのも捗ります。

 

オススメは、単3電池1本で動作するモデル。緊急時にはなるべく少ない電力で動かしたいからです。

単4電池が2本要るもの、充電式のものなどさまざまありますが、電池はスマホの充電にも使いたいから1本で済ませたいですし、単4よりも単3の方が汎用的で調達しやすいです。あらかじめ充電していないと使えないタイプは、日常的に使うなら良いでしょうが、緊急時には不向きです。

 

単3電池なら、どこでも買えるもんね。

 

ブラックアウトのときは電池争奪戦でしたからね。省電力は大事です。

 

ぜひとも押さえておきたいアイテムと言えます。

 

 

精密ドライバーセット

 

精密ドライバーセットは、パソコンを分解するのに役立つツールキットです。

 

 

さまざまな大きさ・形状のビット(ドライバーの先端部)があるため、だいたいのネジを開けることが可能です。

精密ドライバーだけなら以前から存在していたわけですが、今回オススメするのはスマホやタブレット向けの道具が入ったセット

 

たいていのパソコンは精密ドライバーがあればひと通り分解できますが、最近では病院でもスマホやタブレットの導入が進んでおり、動作の不具合やバッテリーの膨張といった相談が舞い込むことがあります。

 

パソコンと違ってスマホやタブレットはネジ穴が少ない設計になっており、ドライバーだけでは開けられないことがほとんど。パーツ間のわずかな継ぎ目からこじ開けたり、ディスプレイに吸盤を吸着させて引っ張ることで分離したり、といった特殊な作業が必要になります。

 

このセットには、継ぎ目に差し込んでテコの原理でこじ開けるピックやヘラの形をしたオープナー、吸盤などが揃っています。こうした道具を持っていると、ちょっとした修理の相談にも応じることができるようになります。

 

スマホ・タブレットはパソコン以上に精密な構造をしており、下手に分解すると元に戻せなくなる危険もあります。本来であればメーカーに送り返したり、修理業者に直してもらったりするのが望ましいのですが、保証期間を過ぎているときや、修理費用が高額になる場合は難しいですよね。

 

「最悪壊れてもいいから、一か八か分解してみよう」という場合に、活躍するツールです。

 

HDD(ハードディスク)スタンド

 

HDDスタンドは、内蔵型ハードディスクを差し込んでUSB接続できるようにする機械です。

 

 

パソコンが故障したとき、その原因はハードディスクにあることがほとんど(詳しくは下記記事を参照)。ハードディスクは磁気ディスクを回転させてデータを読み書きしますので、構造上損耗しやすい性質を持つからです。

 

whitefox21.hatenablog.com

 

例えばパソコンが電源を入れても起動しなくなった場合。その理由は、ディスクの一部に問題があり正常に読み取りできず、そこで動作が止まってしまうためと考えられます。

 

そんなとき、内蔵のハードディスクを取り出し、HDDスタンドを使って新しいハードディスクに中身をまるごとコピーすると、正常に起動することがあります。読み取りできない部分をスキップしてコピーしてくれるため、中身はそのままに、正常なハードディスクに入れ替えることが可能になるのです。

 

エラー部分ってスキップしても大丈夫なものなの?

 

実は意外と問題ありません。これまで私も、何台もの起動不能なパソコンをこれで修理してきましたよ。

 

 

もちろん、壊れ具合によってはHDDを入れ替えても読み取りできないことがあります。その場合は諦めるしかありません。

 

 ハードディスクの健康状態を調べる方法

HDDスタンドがあれば、ハードディスクの健康状態を調べることもできます。HDDスタンドをPCに接続し、CrystalDiskInfoというフリーの診断ソフトを使うことで損傷の度合いをチェックできるのです。

 

ハードディスクを診断ソフトでチェックすると、故障しているかどうかがひと目で分かります。逆に、ハードディスクに問題がなければ、それ以外の部分(マザーボードやメモリなど)でエラーが起きていることが分かりますので、持っておくと重宝します。

 

詳細は下記記事で紹介していますので、併せてご覧ください。

 

whitefox21.hatenablog.com

 

 

また、HDDスタンドはハードディスクを破棄するときにも役立ちます。

 

イレース(消去)機能を備えたモデルであれば、ハードディスクを差し込んでボタンを押すだけで、破棄しても安全な形で中身を消去してくれます。大量にハードディスクを捨てたいときなどは、効率的に作業できます。

 

 

エアダスター

 

最後に紹介するのは、鉄板の清掃グッズ、エアダスター

 

 

パソコンがやけに遅い、と相談を受けて中を開けてみれば、CPUファンにホコリがぎっしり、なんてことがよくあります。たいてい、掃除機で吸い取ったりしてキレイにしていきますが、細かい部分や奥まったところにはブラシや指が届きません。

 

そんなときにはエアダスターを吹きかけて、ホコリを一掃します。何プッシュかするだけで簡単に取れますので、おすすめです。

 

キーボードのキー内部や、ボール式マウス(今は少ないですが)の中などの清掃にも使えるので、1本は持っておきたいアイテムです。

 

 

以上、院内SEが現場仕事をするのに持っておきたい、必携アイテムをご紹介しました。

 

工事現場の人が使うようなアイテムが多かったね。

 

院内SEはデスクワークだけじゃなくて、意外とフィールドワークも多いものなんです。

 

これらのアイテムはなくても仕事はできますが、持っているのといないのとでは遥かに作業効率が違います。ましてや一人情シスの場合、人手を借りることができませんので、道具を使うことによってスピーディーに仕事を終えられます。

参考になれば幸いです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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当ブログでは、病院に勤務するシステムエンジニアの私が、関係法令の改正やパソコンのトラブルシューティングなどをSE目線から紹介しています。面白そうだと思っていただけたら、ぜひブラウザにお気に入りの登録をお願いします!

 

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