病院の情シスで働く医療情報技師の奮闘記

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【SE辞めたい人へ】地元の病院で働こう!院内SEの募集を探す方法

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こんにちは。当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

管理人の白狐(しろぎつね)です。

 

「システムエンジニアを辞めて地元に帰りたい」

 

システムエンジニアとして働く方なら、誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

 

しかし考えたことはあっても、「地元には就きたい仕事がない」「今の年齢から新しい仕事を覚えるのは大変」という思いから、なかなか決心がつかず諦めてしまうこともあると思います。

 

しかし、この考えに固執してしまうと大事なチャンスを失ってしまうかもしれません。

なぜなら、「本当にそうとは限らないから」です。

 

管理人は現在、システムエンジニアとして働いた経験を生かして病院で働いていますが、普通のやり方で転職したわけではありません。求人を出していない時期に勝手に応募し、採用され、今に至ります

転職したいけど希望の求人が見つからない・・・とお悩みの方からすれば、 

 

「そんなことってあるの?」

「どうやって採用されたの?」

 

と感じるのではないでしょうか。 

今回の記事はそう思った方に役に立つ情報だと思いますので、ぜひ読み進めてみてくださいね。

 

 

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目次

 

就きたい仕事が地元にない、は本当か?

システムエンジニアの就職先は、北海道で言えばほとんどが札幌、それ以外は東京が選択肢になりますよね。地方にはIT企業というものは少ないどころか一つもない、なんてこともザラ。だから地元には帰れない、と思う方もいるでしょう。実際、管理人もそうでした。

 

確かにシステム開発を行う会社は少ないかもしれませんが、システムエンジニアとして働く先はあります。

実は「病院」にもシステムエンジニアがいる、ということをご存知でしょうか。

 

社内SEの病院版で、院内で稼働する電子カルテシステムなどを運用・管理する仕事です。エンジニアの知識と経験が十分生かせます。

 

▼詳しい仕事内容は、現役の管理人がこちらの記事で紹介しています。ぜひご覧ください。

whitefox21.hatenablog.com

 

 

求人募集していなくても、人材が欲しい場合がある

病院にシステムエンジニアの仕事があると言っても、求人が出ていなければ応募することもできませんね。転職サイトで探してもあまりヒットしないので、ここで諦める人も多いと思います。

 

私が今の職場に応募した当時、医療事務(病院の受付をしている仕事)の求人だけが募集されていました。都内のIT企業を勤めたあとUターンして仕事を探していた私は、医療従事者の知り合いから「病院にもコンピュータを管理する部門があるよ」という話を聞いていたので、「これからインフラとしてのIT化が進めば、水道や電気に技師がいるのと同じように専門職が必要になるはずだ」と踏んで、求人に応募してみたのです。

 

あとあと人事から聞いた話で「医療事務を募集したら、経験のない人が突然応募してきて面食らった」そうですが、その頃はちょうど院内で電子カルテの導入を進めていた時期で、周りの病院でも専門部署が発足し始めていました。

 

「うちもそろそろ専門部署を構え、技術者を育てなくてはならないだろう」と経営陣が考えていたところに私の応募があり、「面接してみる気になった」とのことでした。

 

病院のいろはを知るために、私は最初こそ医療事務の仕事に就きましたが、数年後には新しく設けられた情報システム部門に配属となったのです。

 

▼私が20代で、未経験から院内SEになった話をこちらの記事に書いています。興味があれば併せてお読み下さいね。

 

whitefox21.hatenablog.com

 

 

転職のしかたは、ネットに書かれているやり方だけではない

 

転職したいと思ったら、たいていは転職サイトやハローワークで希望の求人を探し、目処がついたら今の職場を辞める、という考えが一般的でしょう。

 

「楽だと聞く社内SEをやりたいけど、求人が少ないから無理だな」

 

と諦めたり、

 

「ネットで調べたら、システムエンジニアから異業種に転職したら希望の仕事ができなくて後悔した、という意見が多い。やっぱり辞められないな」

 

とネットの記事を鵜呑みにしてしまうと、目の前のチャンスをみすみす逃してしまうかもしれません。

 

私の場合も、あくまで当初は医療事務としての採用でした。しかし、面接で「病院もこれからはITが不可欠です!」と情報システム部門の必要性を訴えましたし、医療事務という「修行」も積みました。最初から、希望する職に就けたわけではありません。

 

つまり、システムエンジニアという仕事の必要性を訴え、相応のスキルが備わってさえいれば、「自分の希望する道が開ける」ということです。

 

希望する仕事に就きたいなら、諦めてはいけない

 

「あなたの場合はたまたまうまく行っただけで、万人に出来るわけじゃないよね」と思うかもしれませんが、私も闇雲に行動してうまく行ったわけではありません。

 

「今すぐには実現できないが、数年後には実現できるだろう」という見込みがあったからこそ、今があります。

 

一般的な転職方法ではないでしょうが、勤めたい企業に求人がないか問い合わせしてみたり、「SEの人材要りませんか?」と自分を売り込んでみたりすることも、一つの仕事の探し方です。

 

煽るわけではないですが、転職サイトに登録して、エージェントからの連絡を待ち、希望の求人があれば応募する、という受け身のやり方だけでは、皆同じやり方をするわけですから少ないパイの取り合いになり、希望の求人に当たることは難しいと思われます。

 

院内SEの募集を探すならココ!

 

とはいえ、自分を売り込むと言っても簡単に出来るものではありません。

院内SEの募集が見つかるサイトがあれば、それに越したことはないですよね。

 

ハローワークや転職サイトで院内SEの募集を探しても、なかなか見つかりません

それもそのはずで、実は病院ではあまり「院内SE」という呼び方をせず、「医療情報技師」と呼んでいるからです。

 

「医療情報技師」は資格の名称であり、その資格を持つ人の呼称でもあります。

 

院内SEの募集を手っ取り早く探すなら、医療情報技師を募集しているサイトを見るのが近道です。こちらの記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

whitefox21.hatenablog.com

 

院内SEは楽しい!

 

ネットの掲示板やSNSでは、病院に勤めるシステムエンジニア(院内SE)は「休日や深夜に関係なく、システム障害があれば呼び出される」「マウスの握り方を教える、ただのパソコン家庭教師的な存在」などと揶揄されがちです。たしかにそうした一面もゼロではないですが、すべてではありません。

 

少なくとも私の勤務先では、平日は残業がなく暦通りの休みが得られますし、北海道全域停電のような災害が起きない限り呼び出されることもまずありません。パソコンの使い方にしても丁寧に教えていけば次第に覚えてくれて、しょうもないことで呼ばれる頻度も減ります。給与は厚遇とはいきませんが、地元企業として平均ラインの待遇です。

 

院内SEの立場になった今は、「この仕事はニッチだからなかなか募集出ないだろうな」と実感しています。

 

しっかりした組織が出来上がっている大規模な病院なら別ですが、現実はどの病院もギリギリの人材で回しているので、「SEしかできない人」を雇う余裕がありません。

 

本音を言えば、「SEも医療事務もできる人」が欲しいのです(雇う側にとって都合の良い話なのですが)。

例えば、いざとなれば医療事務の仕事にヘルプで入れる人。こういう内容を正直にさらけ出して求人を出してもなかなか人が来ないので、出していないだけだと思われます。

 

労働人口が縮小し、慢性的に人材不足なこのご時世。人手が足りないと嘆く一方で、働き手が「こういう仕事がしたい」と思っていても、なかなか「一つの専門技能しか持たない人」を雇う余力がありません。それだけじゃ困るんだよね・・・」と内心考えているはずです。

 

しかしそうかと言って、デキる人に仕事が集中すれば時間外労働が膨らみ、「ブラック企業」認定されたり、激務に耐えかねすぐに辞められたりと痛手も負います。

 

「いざとなればあれもこれも出来るような人材がいればいいのに」と思っているのが経営陣の本音ではないでしょうか。雇われる側からすれば、なんとも都合良すぎる話なのですが。

 

そうしたなかで、一人何役も担える多芸多才な人材は貴重がられます。もともと地方では、都市部に比べてスペシャリストよりもジェネラリストが求められる傾向にありますが、近年はその比重が増したように思います。

 

職場にとって都合の良い人間になる必要はありません。そこを逆手に取って、自分のやりたい方に引き寄せられるかどうかが、希望の仕事をするためのポイントになると思います。

 

院内SEは立場的にも能力的にも、病院内で一番ITに精通している存在です。自分より詳しい人がいないので、ある程度自由に、やりたいように仕事ができてしまいます。

「Excelを使ってこういう風にしたらどうですか」「技術的にこれ以上のことは出来ないですね」と言えばほとんどの人は「それ、いいですね」とか「そういうものなら仕方ないね」と理解してくれます。

 

おわりに

 

自分の過去を振り返ってみると、システムエンジニア時代に比べて院内SEの仕事は、はてなブックマークでギーク記事を追いかけたり、日々コードの勉強をしたりなどアップデートの必要がなく、技術的な能力の面に限って言えば「これまで培った知識でやる」感覚です。

 

その代わりに、医師や看護師と互角に話し合う対話能力、押し負けない交渉力といったコミュニケーション能力が必要になります。こうした能力はある程度年齢とともに熟してくるものでもあり、若い頃にバリバリエンジニアを勤めた人が、落ち着きを求めて辿り着く場所でもあるのかな、なんて思います。

 

現役システムエンジニアの方からは、病院に勤めるという選択肢はあまり視野になかったでしょう。この記事が、新たな選択肢を示すきっかけになれば嬉しいです。

 

 

 最後に

当ブログでは、病院に勤務するシステムエンジニアの私が、関係法令の改正やパソコンのトラブルシューティングなどをSE目線から紹介しています。

 

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