こんにちは。当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
管理人の白狐(しろぎつね)です。
「都会での暮らしに疲れたから、Uターン就職したい」
「家族の事情で地元に帰らなければならなくなった」
など、さまざまな理由で地方へUターンやIターンをする人は多いと思います。
私も諸事情あって東京でのシステムエンジニアの仕事を辞め、地元の北海道へ帰ってきた一人です。
当時は30歳に差し掛かる年齢。
田舎の地元にSEの仕事を期待できるはずもなく、「自分のスキルが活かせる仕事があるのか?」「そもそもIT企業自体あるのか?」という不安ばかり抱えていました。
結論から言うと、IT企業に就職せず、病院に院内SEとして就職することができました。
それ以降、10年以上この仕事を続けています。
そこでこの記事では、SEが地方に戻るときの仕事として、病院の院内SEを提案します。
その探し方も紹介しますので、ぜひお読みください。
えっ、病院・・・? SEの仕事なんてあるの?
それが、あるんです。興味のある方、ぜひ読んでみてくださいね。
目次
院内SEに興味を持たれた方は、ぜひこちらのまとめページをご覧ください。
年収から仕事内容、やりがい、将来性、向いている人などなどを網羅していますので、ひと通り読んでもらえばこの仕事が大まかに掴めると思います。
地方にはIT企業が少ない・・・
地方には、IT企業がまだまだ少ないですよね。
北海道の田舎で働いている私の感覚としては、まだまだIT企業は都市部にしかない業種で、バリバリSEをやりたければ政令指定都市、または東京を選ばざるを得ない状況。
情報化社会の今、どの会社でも情報システム部門(情シス)のニーズはあるでしょうが、専門職として求人を出しているところは絶望的に少ないです。
地方では、専門スキルを磨いたスペシャリストよりも、浅く広く仕事できるゼネラリストの方が重視される傾向にあります。人口の少ない地域では、より幅広い仕事ができる方が望ましいからです。
しかし人口の少ない地方に行けば行くほど業種は狭まり、やりたい仕事が見つからず、限られた業種しか選べないケースが多いのも実情。
せっかく培ったスキルを活かせず、泣く泣く本望でない異業種の仕事に就く・・・それは、技術者としての道を歩んできた者にとっては耐えられない進路です。
確かにね・・・せっかく積み上げてきたものを台無しにはしたくないよね。
「病院の情シス」という選択肢がある!
そこでご紹介するのが、病院の情シスなのです。
そもそも、病院に「情シスの仕事がある」ということをご存知でしょうか?
昨今の病院ではカルテや医療機器の電子化・ネットワーク化が進み、ITの専門家である情シスのニーズが高まってきています。
これまではパソコンに詳しい事務が兼務することがほとんどでしたが、最近では「システム管理部門」を設け、スペシャリストの手によって運用・管理していく病院が増えています。
理由は、病院のシステムが年々高度化・複雑化し、専門に管理する人材が必要になってきているからです。
病院なら全国どこにでもある
転職先に病院がおすすめできる理由は、全国各地に求人があるからです。IT企業がない地方はあっても、病院がない地方はまずありませんよね。
今や病院もコンピュータなしには運営が成り立たない時代ですから、読者の地元にある病院にも、システムを管理する情シスがいるはずです。
言われてみれば、そりゃそうだね。
言われないと気づかないですよね。
また、私の実体験から言えることとして、病院という異業種がSEにとって新鮮だ、ということも転職におすすめする理由のひとつです。
職場の風土、雰囲気、職員の人柄などすべてがまるで違いますので、「転職」したことを実感できると思います。
私は院内SEとして10年以上働いていますが、一般企業から転職した身として感じることは、つくづく病院という職場が独特であるということ。
常に時代の最先端を行くIT企業に比べ、病院は古くからある業種ですので職場の風土や文化が真逆です。これについては下記記事で詳しく書きましたので、ぜひ併せて読んでみてくださいね。
SEの職場風景といえば、おおむね↓のようなイメージでしょう。
デスクワークが中心で、朝から晩までパソコンに向かい作業しますよね。
病院はと言うと、病棟や診察室を行き来するイメージです。
「パソコンの画面が映らなくなった」「医師の指示が送信されてこない」といったトラブル解決のため現場に赴くことが多いので、デスクワークより立ち仕事の方が多い日もあります。
また男性への朗報として、不純な動機かもしれませんが女性が多い職場であることも書き添えておきます(笑)。
私の周りでは、事務&看護師、事務&事務、といったカップルが実際にいます。院内のイベントや忘年会などで病院スタッフが一同に集まる機会も割とあるので、チャンスはあると思いますよ。
余談ですが、非モテ・オタクSEの私は、女性の多い職場で働いたことで服や気遣いの感性が鍛えられ、幸いにも結婚に至ることができました。
その過程で得たノウハウを論理的に説明し、なるべく分かりやすく書いたのが下記記事です。
「結婚したいのになかなか成就しない」
「婚活をいくら頑張っても結果が出ない」
とお悩みの方は、ぜひ一度ご覧になってみてください。新たな発見があるかもしれません。
病院に情シスが必要な理由
上でも軽く説明したように、病院に情シスが必要な理由は、情報システムが年々高度化・複雑化しているためです。
かつては紙伝票で処理していた運用がパソコン操作に代わり、レントゲンのフィルムは高解像度のモニタへ代わりました。院内のすべての部署でパソコンが稼働し、密に連携している状態ですので、一箇所にトラブルがあれば即時に解決しないと診療に支障が出ます。
医療機関では待ったがききませんから、素早く対処できる専門家が必要なのです。
また近年ではAIやロボットなどの先端技術を取り入れようとする病院も出てきました。ITに詳しい職員がいなければ、管理はおろか導入すらままならないかもしれません。今後ますますニーズが高まると言えます。
病院の仕事は、将来性も安定性もある!
「転職するのはいいけど将来性はあるの?」「長く続けられるの?」と思う方もいるでしょう。
これについては下記記事で触れています。長くなりますので、そちらをご覧ください。
求人はこうやって探そう
ここまで読んで、いかがでしたか。病院の情シスについて、興味を持って頂けましたか?
「病院の情シスをやってみたいがどうやって求人を探したらいいの?」と思いますよね。探し方については別記事に書きましたので、下記記事を参考にしてください。
終わりに
医療情報技師という資格を知っていますか? 医療と情報処理の双方に長けた人材を育てるための民間資格です。
こうした資格があるくらいですから、どの病院もITスキルの必要性は分かっています。
しかし情シス「だけ」をやれるかどうかは別問題で、医療事務や病院経営の知識が求められるかもしれません。
人材不足の昨今ですから、情シス以外の事務系の仕事を任せられる可能性は大いにあります。要はゼネラリストとして広く知識を吸収していけるか、スキルアップしていく気持ちがあるかどうかが重要になってくると言えます。
重要なのは、「培ったITスキルを活かせる」かつ「Uターン先に存在する」就職先を見つけることですよね。情シスという仕事をきっかけに病院に就職できれば、総務や経理へ異動し別ジャンルのスキルを磨くチャンスも得られるでしょう。事務長といった役職へのステップアップも夢ではありません。
最後に、私がIT企業を辞めて今勤めている病院に転職したきっかけをご紹介して終わりにします。
「地元に帰りたい」「Uターン転職を考えている」という方の参考になれば幸いです。
最後に
当ブログでは、病院に勤務するシステムエンジニアの私が、関係法令の改正やパソコンのトラブルシューティングなどをSE目線から紹介しています。
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