こんにちは。当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
管理人の白狐(しろぎつね)です。
院内SEは病院に勤務するシステムエンジニアのことですが、求人が少ないために志望する人も少なく、仕事自体あまり世に知られていないのが現状です。
院内SEをやってみたいと思っても、求人も少なければネットの情報も少ないので、転職活動に困っている方もいるでしょう。
転職において必ず相手から見られるのが、資格です。
資格は、自分の能力を客観的な指標でアピールできる手段ですから、持っていれば転職時に強い味方となります。
「院内SEになりたいけど、資格は必要?」
「この資格で戦えるの?」
そんな疑問にお答えするために、今回は院内SE歴10年以上の私が、これまでの経験も踏まえたうえで必要な資格について紹介します。
目次
院内SE歴10年以上の私のプロフィールはこちらです!
【必須資格】 基本情報技術者
まず、必須資格として「基本情報技術者」があります。
理由は、システムエンジニアとしての知識を相手にわかりやすくアピールできるからです。
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:基本情報技術者試験
もちろん、基本情報技術者より上位の試験(応用情報技術者など)を持っている方は、新たに取る必要はないですよ。
病院の職員は医療の専門集団なので、情シス(情報システム部門)を除いてはあまりシステムに詳しくありません。それどころか情シスすら存在せず、パソコンに詳しい総務課の職員が兼務でシステム管理をしているところもあるくらいです。
このため、シスコ系やオラクル系などの専門的で難易度の高い資格をアピールしても、「どれくらい凄いのか」があまり伝わりません。
出典:
基本情報技術者はIT系国家資格の代表格なので、ITに詳しくなくても採用担当者であれば知っていることが多いわけです。応用情報技術者以上のIPA系は持っているに越したことはないですが、正直「違いがよく分からない」で終わってしまう可能性があります。逆にITパスポートだと、「ちょっとパソコンに詳しい人」でも合格できてしまうので能力としては力不足感があります。
また、医療従事者はほとんどが国家資格を持っているため、単純ですが「国家資格」をアピールするのが最もわかりやすいのです。あまり知られていない民間資格を持っていても「なにそれ?」で済まされてしまいます。
院内SEにとって資格は必須ではありませんので、言ってしまえば無くても仕事はできます。
しかしなんの資格も持っていなければ、雇用主は経歴と自己PRだけで判断するしかなく、それにはリスクを伴います。
「なんの資格も持っていないのに大丈夫か?」という不安を拭い切れないのは確かです。
確かに、相手からすればそう思うだろうね・・・。
もし持っていなければ、転職活動前にぜひ合格しておきましょう。
▼基本情報技術者を取るなら、何と言っても過去問を解くのが近道。私はこの本で勉強して取りました。
そんな方には、スマホからでも学習できるオンラインの通信講座がおすすめです!
STUDYING(スタディング)は、場所を選ばず資格の勉強ができるオンラインスクール。基本情報技術者コースについては36,800円~と、通学形式(スクーリング)に比べ格安です。お試しの無料講座も受けられます。

問題演習があるところが魅力的。電車の中でも、スキマ時間でゲームのように問題を解くことができます。
「やる気はあるけど、忙しくて勉強の時間が取れない・・・」という方におすすめですよ。
【推奨資格】 マイクロソフト オフィス スペシャリスト
言わずとしれた、Microsoft Office(Word、Excel、PowerPointなど)の知識を問う資格です。
院内SEはSEと名の付くものの、コードを書くような仕事はほとんどなく、既存システムの安定稼働が仕事です。パソコンに詳しいことから、Officeソフトを使って「こんなことできないか?」と相談を受けることも多々あります。
私も実際に、医師が学会で発表するスライドを作ったり、会議に使う資料のブラッシュアップをしたりしてきました。
SEなのにそんな仕事もするの?と思うかもしれませんが、本当にあります。この話題については本題から逸れますので、触れないでおきます笑
▼院内SEの仕事についてもっと知りたい方は、院内SE歴10年以上の私がこちらで詳しく紹介しています。ぜひご覧ください!
そのため、Officeソフトを駆使できることは強みになります。
マイクロソフト オフィス スペシャリストは、IT系というよりは事務系に近いですが、ハローワークの職業訓練でも到達目標として据えられるくらいのメジャーな資格なので、知名度があります。
「お、Officeに詳しいなら統計資料の作成も頼めるな」というイメージを相手に持たせることができるでしょう。
Officeの資格なんて、SEにとっては取得するほど価値がないでしょ?
と、SEなら思うかもしれません。
確かに、パソコンに長けたSEからすればOfficeはそれなりに扱えますし、わざわざ資格を取るまでもないことかもしれません。
しかしここで大事なのは「相手に価値が伝わる資格」を持っていること、すなわち「履歴書に書いたときに、採用担当者の目に留まるか」です。
例えばCCNAとかCCNPといった資格を列挙したところで、「つまりこの人は何ができるのか」はイメージしづらいわけです(情シスの人が採用担当者であれば別ですが)。
相手はたくさんの履歴書の中から厳選して採用するわけですから、パッと見て印象に残る資格を持つことが、採用を勝ち取る上で大切になってきます。
そういう方は、オンラインの通信講座を使ってみましょう。
世には多くのパソコン教室がありますが、手っ取り早く探したい方には、あなたの町にもあるかもしれない大手パソコン教室「ハロー!パソコン教室」のオンライン校をおすすめします。
価格は2万円前後、期間は4ヶ月ほどで受講できるコースばかりですので、検討してみるのも手です。

【あれば強い資格】 医療情報技師
当ブログのタイトルにも掲げている「医療情報技師」があれば、鬼に金棒と言えます。
「医療情報技師」とはつまり院内SEを指しますので、院内SEの採用担当者で医療情報技師を知らない人はまずいませんし、雇用主が求める人材もまさに医療情報技師です。
院内SEの応募条件として、医療情報技師を挙げている求人も多々あります。
ところがこの資格、病院勤務をする前に取得するとなると少し厄介なのが難点。
医療情報技師の資格を知らない方は下記記事を参照して頂きたいのですが、SEにとってはまるで畑違いの「医学」「医療情報システム」の分野を勉強しなければなりません。
SEが院内SEに転職する場合、病院で働いたことのない人がほとんどでしょう。勤務したことのある人であれば経験でなんとなく分かる部分もあるのですが、それができないとなれば独学で勉強するしかありません。
慣れない分野で苦労するかもしれませんが、さじを投げるほど難しいレベルではありません。過去問を繰り返し解けば、合格できる見込みは十分あります。
「まともにアピールできる長所がない」
「自分の評価を上げてくれる武器がほしい」
と思う方は、挑戦してみるのも手です。
▼どう勉強していいかわからない・・・という方は、私が一発合格した方法をこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてくださいね!
相手に伝わる資格で勝負しよう。資格がなければ自己PRで頑張ろう
以上の3つが、院内SEになるためのオススメの資格です。
ここで伝えたいのは、アピールには「相手に伝わるわかりやすさ」が大切だということ。
小難しい名称の資格を列挙したところで、肝心の相手に理解されなければ意味がありません。
「これだけ資格を持っているんだから、能力があるのは分かるはず」と思っても、採用担当者が期待する的から外れていれば「うちでどんな仕事ができるのかな?」で終わってしまいます。
「この資格を持っているなら、うちのこういう業務に役立つぞ」というイメージを持たせることができれば、採用が見えてくるはずです。
逆にイメージを持たせられるなら、今回取り上げた資格は必ずしも必要ではないとも言えます。
採用は資格がすべてではありませんので、履歴書や面接で「役立ちますアピール」ができればよいわけです。
自己アピール次第では、資格以上に採用担当者の目に留まるかもしれません。
▼役立ちますアピールをするには、コツも必要です。こちらの記事では、面接官に「刺さる」志望動機の例文を紹介していますので、併せて参考にしてくださいね。
院内SEについて興味を持って頂けたら、こちらのまとめページにて年収、やりがい、ワークライフバランス、将来性などを詳しく紹介していますのでぜひ読んでみてくださいね。
自分なりの自己アピールを熟考して、採用を勝ち取って欲しいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
最後に
当ブログでは、病院に勤務するシステムエンジニアの私が、関係法令の改正やパソコンのトラブルシューティングなどをSE目線から紹介しています。
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