病院の情シスで働く医療情報技師の奮闘記

北海道にUターン就職した病院内SE(システムエンジニア)のブログ。この仕事を世に知ってもらうべく日々奮闘中。詳細はプロフィールをチェック!!

医療情報技師は意味ない…ワケがない!取得するメリットとは

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こんにちは。当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

管理人の白狐(しろぎつね)です。

 

医療情報技師は、病院内SEとして働く人には必須の資格だと私は考えています。

ところが、取得後に資格を活用するシーンがあまりないことから、こう思っている方も多いのではないでしょうか。

 

「頑張って資格を取っても意味ない」

「資格がなくてもSE業務はできるから取るだけムダ」

 

本当にそうでしょうか。

 

今回は、医療情報技師の資格を取ろうと思っている方、もしくは更新を悩んでいる方(注:医療情報技師は5年毎に更新が必要)向けに、資格を持つ意味について考えます。

 

 

目次

 

医療情報技師を持つ意味、ずばりコレ!

 

単刀直入に言うと、私の考える「医療情報技師を持つ意味」はこの3つに尽きます。

 

  • 病院機能評価において評価される(病院にとって有益)
  • 採用時の評価ポイントになる(個人にとって有益)
  • 学会に参加するモチベーションになる(個人にとって有益)

 

順番に説明していきます。

 

病院機能評価において評価される(病院にとって有益)

 

病院で働いたことのない方にとっては、「病院機能評価」が何か分からないと思いますので、まず「病院機能評価」について説明します。

 

病院機能評価とは、病院を第三者の目で評価し、質の高い医療を提供する医療機関として認定する活動のことです。公益財団法人日本医療機能評価機構が実施しており、一定の水準を満たす医療機関として認定されれば、「認定証」が発行され、これを掲示することができるようになります。

 

病院機能評価とは

病院の質改善活動を支援するツールです

 

病院機能評価は、我が国の病院を対象に、組織全体の運営管理および提供される医療について、当機構が中立的、科学的・専門的な見地から評価を行うツールです。

当機構は、病院機能評価を通じて、病院の質改善活動を支援しています。

 

 引用元:

https://www.jq-hyouka.jcqhc.or.jp/accreditation/outline/

 

患者にとっては、この「認定証」が病院を選ぶ一つの判断基準になります。

 

▼認定された病院に与えられるシンボルマーク。ホームページに記載している病院もたくさんありますので、興味があれば、知っている病院をぜひチェックしてみてください。

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もちろん、「認定されていない=質が低い病院」ではありませんので、誤解しないよう注意してください。

 

よく、会社のCSR(Corporate Social Responsibility。企業の社会的責任)の一環として、「ISO○○○を取得しました」などと謳っているケースがあります。ISOを取得することで、「企業に求められる社会的責任を果たしていますよ」とアピールするわけです。それに似ています。

 

この認定を受けるためにはさまざまな評価基準をクリアしなければならないのですが、その基準の一つで「医療情報技師の配置が望ましい」とされているのです。

 

病院機能評価の評価要件に「医療情報技師の配置が望ましい」ことの明記

 

https://www.jami.jp/jadite/new/doc/hyokakikou.html

 

 

「医療情報技師を配置していること」は、「専門知識を持つ技術者が、電子カルテをはじめとした情報システムを適切に管理している」とみなされるわけです。

病院機能評価の受審に関わったことのある方なら、これは頷ける内容だと思います。

 

近年では、医療機関を標的としたサイバーテロが起きており対策が急務となっていますし、医療情報システムは年々高度化・複雑化する一方です。また、マイナンバーカードによる保険情報の確認やはんこ廃止によるデジタルトランスフォーメーションなど、官民が足並みを揃えてデジタル化を進めていく時代に来ています。

 

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それらを、専門知識を持たない事務職が兼務するには限界があります。

すなわち、医療情報技師の存在が必要になります。

 

患者から「マイナンバーカードで保険情報を確認してほしい」と求められたら、病院としては対応せざるを得ません。「うちはやらない」と決め込んだところで、患者のニーズを汲めなければいずれ患者は他院へと流れ、淘汰されていくでしょう。

 

以上のことから、医療情報技師の資格は病院に利益をもたらすもの、と言えます。

 

採用時の評価ポイントになる(個人にとって有益)

 

次に、採用時の評価ポイントになることが挙げられます。

 

病院の情報システム部門の求人を見ると、「医療情報技師の資格を有していること」を条件に掲げているところをたびたび見かけます。この資格を持っていることは、すなわち医療情報システムに詳しいことの証明ですので、ぜひとも求めたいのでしょう。

 

もちろん、資格がなくても情報システム部門の仕事はできます。基本情報技術者試験を持っていなくてもプログラムを書くことができるのと同じです。

 

しかし採用時のことを考えたとき、医療情報技師を「持っている人」と「持っていない人」を選ぶとしたら、やはり持っている人を選ぶに違いありません。

 

 

余談になりますが、医療情報技師の仕事は結構人気だと私は見ています(特にシステムエンジニアから)。

 

医療情報技師である私が言うと完全にポジショントークになってしまいますが、そう思うには根拠があります。

医療情報技師の求人は、あっという間に消えていくからです。

 

▼こちらのページで求人が公開されています。

www.jami.jp

 

人気のない求人なら、いつまでも残り続けますね。ところが、例えば医療情報技師育成部会にある公募情報を定期的にチェックしていると、求人がすぐに無くなっていくのが分かります。

 

それもそのはず。

 

転職を考えるシステムエンジニアにとって、病院は選択肢の一つになるからです。

 

システムエンジニアの転職ノウハウについては山ほどネットに転がっていますが、成功している人ばかりではありません。むしろ、年収が下がったり、嫌だった前職より酷くて後悔してしまったりと、期待した転職ができていない人も多くいるのが実態です。

 

「会社を変えても結局何も変わらないな」と思って、今の会社に落ち着く人も多いでしょう。

 

そんなシステムエンジニアが、病院で働けると知ったらどう思うでしょうか。

 

「病院なんて重労働。ブラックに違いない」

「安い給料で働くなんてゴメンだ」

 

と思うでしょうか。

 

「将来性のある、安定した職場で働ける!」

システムエンジニアの仕事から解放される!」

 

と思うでしょうか。

 

人それぞれの受け取り方があると思いますが、求人がすぐに消えてしまうことは、求人自体が少ないこともあるでしょうが、人気であることの証左であると私は思います。

 

▼医療情報技師をやってみたい!と思ったら、こちらの記事も参考にしてみてください。

 

whitefox21.hatenablog.com

 

学会に参加するモチベーションになる(個人にとって有益)

 

最後に挙げるのは、学会に参加するモチベーションになることです。

 

医療情報技師の資格は、5年毎に更新しないと失効します。

 

更新するためには、5年間のうちに50ポイントを取得する必要があり、学会に参加することでポイントがもらえる仕組みになっています。

 

学会では、他院の情報システム担当者の取り組みや、医療情報技師が知っておきたい旬の話題が紹介されるのでとても勉強になります。ポイント稼ぎで出席しようと思っていたら、テーマが面白くてつい聞き入ってしまうこともあります。

 

医療情報技師の仕事は、病院という建物の中で一日中パソコンを相手に仕事しますので、あまり他院の担当者と交流することがありません。

 

「これってほかではどんな風にやっているんだろう」

「他院の導入事例を知りたい」

 

と思っても、その機会がなかなかないわけです。

 

そこで、この医療情報技師の学会が良い機会になります。

 

院内で解決すべき課題を一人で悩んでいるよりは、外に出ていろんな事例を学ぶ方が有益です。また、自分の企画を経営陣に通したいときも「○○病院さんではこのようにしています」と言えば説得力が増します。

 

医療情報技師の資格がなくても、学会に参加することは可能です。

しかし人間は先立つものがないと動けないもので(笑)、勉強のために学会に参加しようと思ってもなかなか重い腰が上がりません。ついつい、「今回は参加しなくていいや」と思ってしまい、サボっているうちに足が遠のく、なんてことになります。

 

「医療情報技師を更新しなくちゃ!」と思えば、学会に参加する意欲も湧いてきます。資格の更新がモチベーションにつながるわけです。

 

また、学会は都道府県内だけでなく全国規模でも開催されます。年に一度、4~5日間に渡って開かれる連合大会の規模は大きく、全国の事例が学べる絶好の機会です。出張の名のもとに遊びに行くこともできる貴重な場となっています。

 

大切なのは医療情報技師の資格を取得した後!

 

以上の3点が、私の考える医療情報技師を持つ意味です。

 

資格を取ることに躍起になっても仕方がなく、大事なのはそれをどう活かすかですよね。

資格の更新を通じて医療情報の最新事情を知り、職場に持ち帰って実践し、現場の医療に貢献することが医療情報技師の何よりの役目ですので、その視点で資格を取る意味を考えるのが大切だと思います。

 

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