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今年の1月にサポート終了となったWindows7に引き続き、Office2010が2020年10月31日でサポート終了となります。WordやExcelは社会人であれば使う機会の多いアプリですよね。それだけに、古いバージョンのOfficeがインストールされたままのPCも多いはずです。ところが、Office2007以前は新元号の「令和」に対応していません。改元前にMicrosoftのサポートが切れていたためです。
「対応していない」の意味は、西暦と和暦の変換が正しくされないということです。これは、特にExcelで困ることになります。
Office2007以前は令和に対応していない
Office2007以前のバージョンは2019年5月の改元に対応していないため、例えば「2019/5/1」と入力すると「平成31年5月1日」と表示されてしまうのです。
顧客に提出する資料などで和暦を間違えるのは恥ずかしいことですよね。Excelで書類を作成する際、日付を入力するときは西暦を使い、セルの書式設定で和暦にすることが多いのではないでしょうか。
Office2007では令和への変換がされないため、書式設定で個別に対応することは可能と言えば可能ですが、Excelファイルごとに対応するのは手間がかかりますし間違いのもとです。何より、和暦が正しく表示されているかを常に確認しなければならないのは厄介です。
いっそのこと和暦を止めてしまえばいいとも思いますよね。当院では院内の文書を原則西暦に統一していますが、出生日だけは和暦で表示するようにしています。出生日は和暦で覚えている人が多いためです。やはり日本人であれば、まだまだ和暦への愛着や馴染みも根強くあるでしょう。
Office2007のみならずOffice2010もサポート切れとなりますので、今からOfficeソフトを更新するなら最新版が望ましいと言えます。したがって、このタイミングで最新のOffice2019を導入することをオススメします。
Office2019がオススメな理由
Office2019は、これまで大変不評(少なくとも私の周辺では)だったMicrosoftアカウントの作成が不要になっており、昔のようにプロダクトキーの入力だけでインストールができます。ややこしい設定をせずに済むため、これからOfficeを買うなら2019が断然オススメです。
作成したアカウントを覚えておくのは煩わしく、再インストールのときには忘れているか、紙か何かに書いていても失くしているパターンがよくありますよね。昔の手軽さが戻ってきて、何よりだと思います。
ちなみに、ウチは古いOfficeがあるからそれで十分、という方も多いと思います。確かに機能的にはその通りで、Office2000でもきちんと資料は作れます。しかし最近のOfficeは操作性が向上していて、以前のバージョンではあれこれ手間を掛けなければできなかった2軸グラフや、文字や図形の装飾が簡単な手順でできるようになっており効率面で優れています。
初めてMacbookを買ったときはPagesやNumbersの直感的な操作感に感動したものですが、それに似たインタフェースに寄せてきているのでしょう。簡単なテンプレートや装飾ツールを選ぶだけでそれなりに見栄えの整った資料が作れるので、古いバージョンの方は検討してみてはいかがでしょうか。
Office2019はWindows10のみ対応
ただし注意すべきなのが、Office2019はWindows10のみ対応しているということです。Windows10より前のPCにはインストールできません。
サポートが切れたWindows7は、安定バージョンであり評判も良かったため現役で使っているところもあるかと思いますが、最新のOfficeがインストールできず、Windows Updateが提供されないリスクも抱えています。このため古いOfficeを使っているユーザーは、書類作成における元号対応のためにも、PCを買い替えるのが良い選択肢と言えます。
なおWindowsユーザーには馴染み深いWindows Media Playerも、Windows7ではCDのCDDB情報が取得できなくなりました。CDDB取得のためには、フリーソフトに乗り換えるか、Windows10搭載のWindows Media Playerを使う必要があります。こちらの記事で紹介しましたので、併せてご覧ください。
古いPCを使っていてどうしようか迷っている、という方は、ぜひこのタイミングでWindows10とOffice2019の端末に交換してみてはいかがでしょうか。
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