病院の情シスで働く医療情報技師の奮闘記

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病院でのレジ袋(プラスチック製買い物袋)有料化の扱い

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世間を賑わせているとおり、明日7月1日から小売業等にてレジ袋(プラスチック製買い物袋)の有料化が義務付けされますね。有料にしたところで大した環境保護対策にはならないとの声もありますが、元はと言えばこうしたプラスチック製品を見境なく捨てるマナーの欠落が発端なわけですから、環境保護意識の高まりにつながってくれることを期待しています。

 

さて、病院もこの話と無縁ではありません。院内にある売店も小売業に該当しますので有料化が必須になります。それだけでなく、病院も例えば薬を渡すのにレジ袋に入れることがありますよね。この場合、患者さんから費用を徴収してもよいのか?という疑問が湧きます。本日、その答えが疑義解釈で示されました。

 

www.mhlw.go.jp

 

保険薬局において、薬剤又は治療材料等の支給を行う場合に、一部負担金とは別にプラスチック製買物袋の費用を徴収することは、「保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則」に抵触するか」という問いに対して、

 

(答)患者に交付するプラスチック製買物袋に係る費用は、療養の給付と直接関係ないサービス等の費用に該当するため、抵触しない。ただし、この場合、予め患者に対し、サービスの内容や料金等について明確かつ懇切に説明し、同意を確認の上徴収するなど「療養の給付と直接関係ないサービス等の取扱いについて」(平成 17 年9月1日保医発第 0901002 号)に従い運用すること。

 

とあります。これは保険薬局の場合ですが、資料には「医療機関も同様の扱いとする」とありますので病院も対象となります。つまり徴収してよいということになりますね。

 

無料だとつい「もらえるものはもらっておこう」という考え方になり、大事に使おうとする意識が薄まってしまいますね。日本は公園の飲み水や公共トイレなどが無料で利用できますが、これは当然ながら「利用者が節度を持って使う」という善意で成り立っているもの。海外では飲み水は買うものであり、公共トイレも有料なところが多いと聞きますので、これまで無料だったものが有料になるというのは、人の恩恵に対する有り難みの気持ちが軽薄化している気がして残念な気持ちになります。無料のものは当たり前のものと思わず、大事に使う意識をあらためて持ちたいと思います。

 

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