こんにちは。当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
管理人の白狐(しろぎつね)です。
システムエンジニアが転職を考えるとき、こう思ったことはないでしょうか。
「システムエンジニアを辞めて、未経験から始められる仕事がしたい」
「まったく新しい仕事を覚えるのはきついから、これまでの経験を生かしたい」
SEの仕事に限界を感じ、別な世界で心機一転働きたい方なら、一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
しかし別な世界で働きたくても、30代からは知識の吸収力も体力も衰えていくばかりです。これまで築いてきたノウハウや経験をフル活用したいのは誰しも同じでしょう。
そこでオススメするするのが、院内SEです。
今回は、院内SEが未経験の方であっても、この仕事に就くための方法を紹介します。
目次
未経験でも、アピール次第で採用を勝ち取れる
院内SEの仕事が未経験でも、アピール次第で採用を勝ち取ることができますので、その理由を説明していきます。
率直に言うと、「採用する側の立場」で考えれば「未経験だがSEとして雇ってほしい」といきなり言われても素直に頷けませんよね。
慢性的な人手不足のこのご時世。どこも即戦力が欲しいわけですから、新人を一から育て上げるには労力と時間がかかるうえ、すぐに辞められるリスクも抱えます。
情報システム部門が設けられ、数人のSEが在籍し、教育体制が整っている職場であれば育てる余力もあるでしょうが、多くはそうでないと思います。
丁寧に教えてくれるなんてことはなく、「見て覚えろ」的な放任主義だったりします。
実は、ここが勝負のポイント。
多くの人が、新しい職場にこんなことを求めるはずです。
「指導者から、親切・丁寧に仕事を教えてほしい」
「年下に頭を下げて教えを請うのは嫌だ」
ところが新卒の社会人は別として、中途採用者に対して手取り足取り指導する余裕がないのが実情です。
「採用したら、大して面倒を見なくても自ら仕事を習得して、役目を果たしてほしいんだよね」というのが採用側の本音ではないでしょうか。
つまりポイントは、応募の段階で「素早く職場に順応できることを匂わす」ことです。
そんなの当たり前じゃん?
そう思うかもしれませんが、未経験者を採用する側にとって非常に重要なポイントになります。
せっかく時間をかけて採用にこぎ着けたと思ったら、すぐに辞めていった・・・そんなことを繰り返していては、採用側も無駄な消耗でしかありません。
好きでない仕事を振られた、ちゃんと教えてくれる人がいない、などという理由で辞められるのがリスクなわけです。
未経験であっても、辞められるリスクがなく、世話もかからず、意欲や可能性を感じさせる人材なら、採用のチャンスがあると言えます。
「匂わす」といっても、具体的にどうやって?
カンタン。面接官に意欲を正直に伝えるだけです。
言葉を慎重に選んでアピールしよう
例えば、私が実際に聞かれた問いはこうです。
「システムエンジニアのあなたが、なぜ病院に就職しようと思ったのですか?」
「職場にはあなたの年下しかいませんが、やっていけますか?」
どちらも、SEとしてのスキルを見ているわけではありません。
意欲を推し量ろうとしています。
私は面接官の目を見ながら、はっきりとこう回答しました。
OKな回答例
手前味噌ですが、「病院のこれからの発展を考えている」「謙虚な姿勢で仕事に臨む」雰囲気が匂いませんか?
病院にとって有益な人材になろう、としている姿勢が見えるはずです。
むしろ未経験であることを逆手に取って、「相手が年下だろうと関係なく、一から勉強するんだ」という姿勢が伝わるような言葉を選びました。
NGな回答例
反対に、こんな回答だとどうでしょうか。
自分本位の回答に聞こえますよね。
「自分がやりたいから応募しただけ」という姿勢が透けて見え、「まぁ、そう応えるだろうね」というふうにしか受け取られないでしょう。
仮に実際そうだとしても、言葉は慎重に選ぶべきです。
面接の場は一発勝負ですから、言い方一つで印象が決まってしまいます。
上の例は、あくまで私の一例に過ぎません。
自分なりの「匂わせ方」を考えて面接官にアピールすれば、それは伝わります。
特に未経験であれば、書き方によっては書類で落とされることも多いです。
そこで下記記事では、私がおすすめする志望動機の例文を厳選して紹介しています。ぜひ参考にしてください。
自分の武器が何かを把握する
ただ、意欲や可能性だけで採用してもらえたら苦労はしませんね。
採用する値打ちのある「武器」が何なのかを把握することが大事です。
武器と言っても、他人と比較して特別秀でている技能のことではありません。
他人に威張れる立派な経歴の持ち主って、そうそういないですよね。
ハイレベルな知識や自慢できる過去がなくても、「今までの経験が職場にとってどう有益になり得るか」という点、いわば雇用側にとっての見所をアピールできれば勝ち目は十分あります。
システムエンジニアなら当然、ITスキルが武器
システムエンジニアとして働いてきた方なら、もちろんITスキルが武器です。
雇用側はPCについての基礎知識を教える必要はなく、この分野に関しては即戦力です。
当ブログで訴えているように、院内SEにはある程度の医療知識も求められます。
「採用後は医療事務や医療情報技師の資格を取り、現場のニーズに合わせたシステム運用を検討していきたい」
「エンジニアとしての仕事以外にも視野を広げて業務に取り組みたい」
といった内容を伝えられると、面接官に刺さるのではないでしょうか。
具体的な資格名を挙げることで、それなりの業界研究もしてきていることもアピールできます。
ITスキルに自信がなくても、道はある!
「システムエンジニアと言っても名ばかりで、ITスキルにはまったく自信がない」
・・・心配ご無用。
そういう方でも、院内SEになる道はあります。
医療事務からの昇格という手段です。
院内SEとしての求人であれば当然求められるのはITスキルであり、ITの国家資格やエンジニア経験がなければいきなり院内SEとして採用してもらうことは至難の業です。
仮にPCが好きであったとしても趣味レベルでは困りますし、何よりスキルを持っていることを面接官に伝えにくいです。
▼医療事務ってどういう仕事? と思ったら、この記事を参考にしてください。
そこで、まずは医療事務として病院に入り込みます。
医療事務の求人はたくさんありますから、事務仕事をこなしつつPCに詳しいことを周りにアピールします。
他人が嫌がったり、面倒臭がったりする仕事もどんどん引き受けましょう。大体の人は「お、やってくれるならラッキー、頼むよ」と仕事を振ってくれるはずです。誰しも楽したいですからね(笑)。
そうしてPC関係の仕事をたくさん引き受け、精通していることをアピールしていけば、いずれ管理職にスキルを買われて院内SEとしての配属が見込めます。
ただし情報システム部門がない部署では兼務になることが予想されます。狙い目の病院に存在するかどうか事前に調べておくとよいでしょう。
以上、未経験でも始められる、院内SEの仕事に就くための方法を紹介しました。
転職するにしても、システムエンジニアとして働いてきた経験を生かさないのは勿体ないことです。
持ち前のスキルをフルに生かした仕事を、ぜひ見つけてください。
最後に
当ブログでは、病院に勤務するシステムエンジニアの私が、関係法令の改正やパソコンのトラブルシューティングなどをSE目線から紹介しています。
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