都内のメーカーで役職に就いているアラフォーの方が、勤続12年にもかかわらず手取りが14万円、という話題がネットで賑わっていますね。
地方より都内の方が給料が高い、というのはもはや過去の話?と思えてきます。
これを見て私は驚きました。
都内でこれくらいならば、給与に不満のある上京組の方は思い切ってUターンしてしまってもよいと思います。
理由は3つあります。
理由1:家賃が安い
地方出身で東京に住んだ経験があれば分かることですが、大きな差異は何と言っても地価です。
都内で5万円の賃貸というとかなり選択肢が狭いですが、地方ならそれなりに綺麗で1LDKが選べます。
削ることのできない、必ず発生する固定費ですのでここを抑えられると可処分所得(=手元に残るお金)に大きな違いが出てきます。
物価についてはあまり差異がないと思います。外食なら都内の方が安いくらいで、生鮮食品はあまり差を感じません。生鮮食品以外は今やネットを使えばほぼ最安値で買えます。
車が必要で維持費がかかるという意見もあるでしょうが、住まいと職場が徒歩圏内か、住まいがバスの通るメイン通りに近いか、通勤途中にスーパーがあるかなどを入念に調べておけば、一人暮らしなら問題ないでしょう。既婚者なら、家族でお金の工面の仕方を話し合うべきです。
自分の地元の賃貸相場はいくらなのか、気になる人は思い立ったが吉日。早速調べてみましょう。
理由2:地元にいる安心感
30歳を超えると、20代に比べ地元にいる学生時代の友達や家族の存在感が大きくなってきます。職場中心の人間関係になり、プライベートの付き合いが希薄になるからです。一緒にバカ騒ぎをした心の許せる友達、いざ災害が発生したときでも支え合える家族は、かけがえのないものです。
都会の優雅さ、便利さ、面倒な付き合いをせずに済む居心地の良さはあるでしょうが、もし自分が今人生の分岐点にいると感じるならば、改めて考え直してみる機会にしてもよいと思います。
理由3:生活費が削れる
これは人によって変わってきますが、地方は娯楽が少ないので必然的に出費の機会が少なくなります。私は最低限の出費しかしない生活を続けた結果、今まで楽しんでいた娯楽も意外となければないで済むことがわかりました。本を読んだりネットを見たりして適度に息抜きができています。
手取り14万円は決して「終わって」はいません。仕事を辞めてUターンすることは逃げではありません。自分が追い求める暮らしを掴むために、会社にしがみつかず20年30年先の生活を見据えた判断をしたいものです。